9月11日 17年前にはニューヨークで同時多発テロがあったこの日に、トランプ政権の暴露本「Fear: Trump in the White House」がアメリカで発売された。
ニューヨークの著名記者のボブ・ウッドワード氏がトランプ政権の内側を暴露した本だ。
トランプ暴露本「Fear」の内容

ウッドワードはワシントンポスト紙の編集主幹として勤めているが、若い頃から政治関連の裏側を暴く捜査力で有名だ。
そして、彼の情報はアメリカ国民にも信頼されているため、今回のトランプ政権暴露本「Fear」も発売前から大人気!
発売日前にも関わらず6度も増刷し、既に100万部の予約が入ってる状況だ。
では、一体どのような内容なのか?
簡単に言ってしまうと、トランプ政権内部にいる人、トランプと関わったことのある人が公の場では言っていないトランプに対しての本音が盛りだくさんだ。
内容が内容だけに、この本が発売されることが発表されると、本の中で発言が引用されている人たちが「そんなことは言っていない」と保身のためにメディアで声をあげてる。
だけど、そんなことあるはずはない。
ウッドワードは昔から一つの事実に対して、何度も正しいかどうかを確認する。絶対に一つのソースに絞らない。
なぜ人は彼に本音を話してしまうのか?
理由は簡単で、ウッドワードという凄腕記者を敵に回したくないからだ。あと、取材がとにかくうまい。
誰かに真実を聞こうとして、相手が拒否すると、「既にAさんはこのように言ってるよ。Bさんもね。あなたにも本当にそうか確認したいだけだ」と言う。
つまり、既に明らかになってる事実を固めてるだけなのだ。なので、今更相手が何かを隠せることなんてないんだ。
いくつか本の中で書かれていることを紹介する。
トランプは小学生の理解力
トランプが何度もマティス国防長官に対して、「なぜ朝鮮半島にアメリカ軍を多く滞在させてるんだ」と聞き、その度にマティスは「第3時世界戦争を防ぐため」と説明してる。
そんなトランプにいい加減疲れたのか、マティスは同僚たちに「トランプは振る舞いと理解力が小学5〜6年生レベルだ」と漏らしていた。
ホワイトハウスは狂った街
退役米海兵隊大将のジョン・ケリー首席補佐官。
ちなみに首席補佐官というのは、大統領の右腕とも言える存在で、ホワイトハウス職員のトップに君臨する人物だ。いつでも大統領に会うこともできるし、助言もする。
大統領を最もサポートするべき存在がこんなことを言ってる。
“He’s an idiot. It’s pointless to try to convince him of anything. He’s gone off the rails. We’re in Crazytown. I don’t even know why any of us are here. This is the worst job I’ve ever had,”
「あいつはバカだ。あいつを説得しようとするだけ無駄だ。道から外れすぎてる。我々は狂った街にいる。なぜ我々が今ここにいるかもよく分からない。今までやってきた仕事の中で最悪の仕事だ。」
資料が紛失しても気づかない
ゲーリー・コーン前国家経済会議委員長は、トランプが色んな貿易関連に首をつっこみ、アメリカ経済に打撃を与えていたことから、ある行動に出た。
トランプが米韓自由貿易協定を廃棄することを考えており(約16兆円の損失)、それを防ぐために、トランプの机の上にあった資料を盗んだ。
これは、「盗んでもあいつは気づかない」ぐらいにトランプをバカにしてたから出来る行為だ。案の定はトランプは何も気づかなかった。
彼は嘘つきだ
ロシアゲート疑惑捜査で大統領を弁護してきた前法律顧問のジョン・ダウド氏は、モラー特別検察官による事情聴取を受け入れるべきではないとトランプに助言。
それは事情聴取の練習をして、トランプには無理だと判断したためだ。
ダウドはモラー検察官に連絡し、「彼は真実を話すことはできない。彼は嘘つきだ。そういう人間なのだ。事情聴取に応じたら、彼の馬鹿さ加減を露呈することになる。そうなったら世界の笑い者だ」と伝えた。
モラー検察官は「分かってる。それでも大統領の証言が必要だ」
ダウドはトランプに「事情聴取を拒否するか、刑務所に行くか、どちらかだ」と伝えた。
このあと、ダウドは辞任している。
と、この内容だけ見ても非常に面白いですよね。
僕は既に英語版を読み始めているが面白いです。日本語版についてははどうでしょうか?
トランプ暴露本の日本語版の発売日
アメリカでは英語版が9月11日に発売されたわけですが、おそらく日本語版は10月中に発売される予定です。
その根拠として、まー、だいたいどの英語の書籍は1ヶ月〜2ヶ月程度で和訳されるのですが、今年の1月に発売されたこちらのトランプ政権の内幕の本。
こちらは1月に英語版が、翌月の2月中に日本語版が発売されました。
発売日前に100万部も売ってる「Fear」ですから、日本の出版社もすぐに販売できるよう用意してるでしょう。
ひとりごと
色々と問題起こしてるように見えるし、近くにいる人間ですら大統領をバカにしてるのに、なぜ辞任させないのだろうか?
バカにしてる人間より支持してる人間の方が実際には多いのか?うーん…この本を読んでる限りではそうは思えないんだが…。