アメリカ人女性として、
オリンピックで初めてトリプルアクセスを決めた長洲未来(ながすみらい)選手。
僕たち日本人からみて、完全に日本人の名前だが、
彼女は歴としたアジア系アメリカン人。
両親は2人とも日本人だけど、長洲選手自身は、
アメリカのカリフォルニア生まれ。
そんな彼女の偉業に対して、
アメリカで有名な新聞紙、「ニューヨークタイムズ」記者の
バリ・ウェイス(Bari Weiss)が人種差別的なツイートをした。
バリ・ウェイスの人種差別ツイートを公開
問題となっているのはこのツイート。
現時点では既に削除されている。
ただ、話題になりすぎて、
スクリーンショットをとられまくってるので、
ネットから「証拠」が消えることはまず有りえない。


「Immigrants: They get the job one」
「移民:彼らは仕事を成し遂げる」
日本のメディアサイトだと色々と間違いがあるので、
改めて説明します。
※僕もアメリカ育ちで、日本よりアメリカ生活が長い
※バリのツイッターを熟読したので、彼女のスタンスは理解している
バリ・ウェイスが人種差別ツイートをした理由
まず、日本メディアは
「バリが長洲を日本からきた移民だと思い込んでいた」と書いてるが、
これは間違い。
バリ自身がツイッターで発言してるけど、
「彼女がカリフォルニア生まれなのは知ってる。」と。
では、なぜこのような発言をしたのか?
彼女は「ミュージカルのハミルトンから引用した」と言ってるが、
これにまたアメリカ人たちが猛反発。
そもそも欧州系のみを「本物のアメリカ人」と思っているからこそ、
ハミルトンの引用も思いつくわけです。
僕もアメリカに住んでいたのでわかるが、
欧州系アメリカ人以外は人種差別のターゲットになりやすい。
例えば、初対面の人に、
A: どこの人?
僕:ニューヨークの○○ってとこだよ。
A: いや、そうじゃなくて本当にどこの人?
という会話は日常茶飯事。
つまり、こちらのルーツを知りたがる。
バリ・ウェイスのツイッターに対するアメリカ人の反応は?
これは圧倒的に批判的コメントの方が多い。
欧州系・アジア系等、関係なくは批判をしている。
その一部を紹介します。
・弁解なんてやめて。あなたの「アメリカ人の基準」に満たさない人は全員移民扱いなんでしょ?
・移民した両親から生まれたものとして、文章はそのまま受け止めるよ。
昔移民扱いされた苦労した両親を思い出して辛いね。
・なんでツイッターで批判される人って素直に過ちを認めて謝らないんだろう?
そんなに難しい?「ごめんなさい」っていうことが。
・移民扱いされたことないからその辛さが分からないんでしょう?
・元のツイートを削除した上に、弁解ツイートに書いてる文章は
元のツイートと文章が変わってるけどね。
・あなた最低ね
・ツイートを削除したら、余計「悪いことしました」って言ってるようなもんなのに。
・ハミルトンの引用って言われても誰もわかんねーよ!
・記者ならわかるはずだよね?自分がどう思って書いたかは重要ではなく、
読者がどう受け止めるのかが重要。それも分からないの?
まとめ
・バリ・ウェイス は対象ツイートを削除
・削除したことによってより炎上
・弁解ツイートに引用した元文章は修正されている
よって、さらに批判される
・長洲選手がアメリカ生まれと知っておきながら差別ツイート