ロシアワールドカップのグループ第1節でアイスランドとメッシ率いるアルゼンチンが対決した。
1対1を迎えた後半。アルゼンチンにPKの大チャンスが!キッカーはもちろんメッシ。
誰もが逆転できると確信していたその時… アイスランド代表のキーパー・ハルドーソンがメッシのPKを止めたのだ。
試合後のインタービューでハンドルソンはこのように答えている。
I did some homework because I knew this was a situation that could come up. It was a long shot but it happened.
I looked at a lot of penalties from Messi and I also looked at how I’ve been behaving during the last couple of penalties.
I tried to get in their minds, so they’d be thinking about me. I had a good feeling he’d go this way today.

日本語に訳すとこうだ。
「こういうことが起きると可能性もあるので勉強していた。可能性は非常に低いけど、実際に起きた。メッシのPKはたくさん見たし、自分が直近のPK戦ではどのように動いてるかも見直した。相手の頭の中に入り込もうとした。そしたら、彼らも僕のことを意識するからね。今日はこっちの方向に蹴ると思ったよ」
そう、メッシがPKを外したのではない。ハルドーソンがメッシのPKを止めたのだ。この解釈は似てるようで非なるもの。
ハルドーソンが研究を重ねて、メッシの癖を掴み、PK成功率80%という数字を最大限まで引き下げたのだ。
ハルドーソンの経歴やプロフィール
国籍:アイスランド
生年月日:1984年4月27日(34歳)
出身地:レイキャヴィーク
身長:194cm
在籍チーム:ラナースFC
現在所属しているラナースFCはデンマークのクラブで、2017−18シーズンは14位中13位に終わっている。
2016-17シーズンの出場回数は35回、2017−18シーズンの30回。
2011年にはアイスランド代表に選出され、2012年にはレギュラーメンバーに定着した。本大会の予選でも、10試合中9試合に出場し、7失点に抑えてる。初出場にも関わらず、かなりの好成績を残している。
彼の現在の市場価値は35万ユーロとされている。日本円にすると約4500万円だ。
ハンドルソン、驚くことにプロデビューする前(当時もサッカーはやっていた)は生活費のために映像監督をやっていた。
コカコールとアイスランド代表のコラボによるPV映像ですね。驚くほどのクオリティーですね!完全にプロ仕事です。

好セーブ連発したアイスランドGKハルドーソン
2015年に肩を痛めて長期離脱するも、その期間を利用して怪我の前よりムキムキになって帰ってきたという転んでもただでは起きないタイプ pic.twitter.com/VFvp3HmWgu— ドメサカブログの中の人 (@domesoccer) June 16, 2018
かなりの努力家ですね。どんな状況でも今自分ができることを考え実行するタイプのようです。
アイスランド代表と日本代表の対戦
実は、日本代表は過去にハルドーソンとマッチアップしているのだ。
日本代表は2012年の2月にアイスランド代表と試合を行い、3-1で快勝を納めたが当時のGKは今日のアルゼンチン戦で先発しているハルドーソンである。
前田遼一や藤本淳吾にゴールを決められていたのに、たった6年でワールドカップに出てゴールマウスを守っている。 pic.twitter.com/0KzddK2zxo
— ジョンソン (@Kirahatekijanai) June 16, 2018
2012年といったらハルドーソンがちょうど代表に定着した頃。あの試合から6年。今ではメッシを止めるほどの実力になった。今対戦したら、果たして同じ結果になるだろうか…。
ひとりごと
本大会でアイスランドがどこまで行けるかが非常に楽しみ!

